睡眠時無呼吸症候群は睡眠中に喉の奥の筋肉や舌の緊張が緩んで、気道を塞いでしまう病気です。
原因は肥満や小さなアゴの骨とされています。しかし肥満したからといって、すべての人がこの病気になるわけではないでしょう。
アゴが小さい人が必ず無呼吸になるわけではないはずです。睡眠中に喉の奥の筋
肉や舌が緩んで気道を塞ぐのが原因ならば、なぜ必要以上に緩んでしまうのでしょうか?筋肉が緩まない
ようにできないものでしょうか?
そのような考え方からアプローチするとこの病気の本態が見えてきます。
喉の奥や舌などは筋肉ですから、目覚めている時であれば自分で動かす事ができます。
つまり脳からの命令で動いているわけですが、無呼吸症の患者さんはこの脳からの命令を筋肉に伝えている神経が睡眠中に十分に働かず、そのために筋肉が適度な緊張を保てずに緩んで気道を塞いでしまうのではないでしょうか。
ではその神経を刺激して働きを良くしてあげれば睡眠中も気道を塞がない程度の筋肉の緊張が保てるのではないでしょうか。
気道や喉の奥(咽頭)、舌や首のまわりの筋肉に命令を送っているのは
顔面神経や三叉神経、舌下神経、舌咽神経、迷走神経、副神経などです。これらの神経は脳から出て枝分かれして体の色々な部分
に脳からの命令を送りますが、脳から出る際に頭蓋骨のちいさな穴を通ります。頭蓋骨はヘルメットのよう
にワンピースの骨ではなく、全部で23個の骨からできています。そしてそれぞれがわずかに動くようになっています。
人間は日々の生活の中で肉体的にも精神的にも色々なストレスを受けています。これにより骨盤や背骨
がゆがむと、そのゆがみが最終的には頭蓋骨をゆがめてしまい、その結果脳から出る神経の通り道がゆが
んで、神経がわずかに圧迫され働きが悪くなります。
この結果、気道や喉の奥や舌の筋肉に十分な命令が届かなくなり、過度に緩んだ筋肉が気道を塞いで
しまう事が、睡眠時無呼吸症候群を引き起こす大きな原因になります。